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上司は選べない   



部下の方へ。




部下が上司を選べないのは常識です。

でも常識を知らない人がたまにいて「上司は部下を選べるのに、部下は上司を選べないのは
不公平だ!」などと言ったりします。

(昔、私もそう叫んだ記憶はあったかな・・)




部下が上司を選べないのは、企業組織では上司に人事権限があり、部下はそれに従いながら
成長を目指す、というルールがあるから。

ルールですから仕方がありません。

ルールを侵して叫ぶ部下は、一体なにに不満を抱いているのか・・・あながち部下が不平不満
を言っているだけではないとも思えます。




ですが、世の中には五万と「部下に納得のいかない上司」が存在しているようです。

勿論「部下が心から尊敬する上司」もたくさんいますが。

いつの時代でも、上司と部下の信頼関係は話題にのぼりやすいですね。



昔、私が「部下は選べないのか!」と叫んだ時、当時の上司は「選べない」と言いました。

ただ、その一言・顔つきには、様々な含みがあるような印象が残っています。

その時は憤懣やるかたない自分でしたが、いざ自分もそういう立場に立つと、考えれば考える
ほどにその言葉の意味を考える自分があります。




企業にとって上司と部下の良好な関係は、企業理念に沿って成果を上げていく上では非常に
重要な要素だと言われています。

企業は人なり、と言いますが、人と人との関係性がその企業の「あり方」を問われます。

いくら売れる商品を持っていたとしても、素晴らしく優れたマーケティングを行えたとしても、人
が育たなければ、未来に向けて継続して繁栄していくことはできません。




もし、上司を選べない部下が、とんでもなく受け入れられない上司の下に就いたら。

最近の若い方々は、恐らく即時転職を考えるでしょう。

そういう時代です、転職した方がキャリアアップになると思う時代。




ここで考えてみたいのは、、、

 『とんでもなく受け入れられない上司』 は 誰がとんでもないと思っているのか?、です。

すぐ怒る、上から目線で叱る、誉めてくれない、嫌味ばかり言う、かまってくれない。

とんでもない理由は山ほど出てくる。




思っているのは、恐らくその人自身でしょう。

別に悪いわけでもなく、誰しもごく当たり前な反応です。

とんでもない上司の下に就いた不幸を嘆いても、誰もが同情します。




ですが、何がとんでもないのかと言えば、上司が自分に対してしている関わり。

自分にとっては「とんでもない」のかもしれませんが、上司の行動のすべてがとんでもないの
かと言えば、あながちそうでもないかも。

(稀すべてがとんでもない状態の上司もいるでしょうが・・)




上司からしたら 『とんでもない部下』 と思えるのかもしれませんね。

ここはある意味では「お互い様」だと思います。

人は千差万別、色々なタイプ・行動・判断・コミュニケーションをとるわけですから、まずお互い
が 『お互い様』 と思えないと関係は成り立ち辛い。

立場や役職がどうだとかはありますけど、『お互い様』 と思えないと、関係は近付けられない。




部下は上司を選べない。

上司は部下を選べるけど、選んだとてうまくいくとは限らない。

お互い様ですね。




部下と上司はいつの時代でも表裏一体。

お互い様、の関係で付き合っていけたらいつか活路は見つかるのかもしれない。

お互い 「立場は違えど人生の中で知り合った伴侶」 とも思えますね。




部下が上司を尊敬できる企業が素晴らしいのか、上司が部下を自慢できる企業が素晴らしい
のかには、答えなどはないのでしょう。

ただどちらも、素敵な企業だとは思えます。

願わくば、両者がそう言える企業であってくれたら。




上司は部下を選ぶ。

部下は上司に選ばれる。

ビジネスの世界では、社内の縁は決められないけど、そこからどう『縁』をどうつないでいくかを
考えることは、悪くはない模索だとは感じられます。




上司と部下がお互いに、『縁』 について考えることは、悪くはない行動だと思います。




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プロ・コーポレート・コーチ

 光山 徹

(みつやま とおる)
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by ncrd | 2009-02-18 00:55 | コミュニケーション

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